気温が高くなる夏場の時期に、注意しなくてはいけない病気の一つが脱水症状です。人間は体内に熱が蓄積すると発汗によって体温を下げて調節をする仕組みになっています。脱水症状は、この発汗時に水分だけでなく塩分も同時に失われることで起こる状態異常です。体液が失われた状態が長時間続くと血液量や血圧の低下、食欲不振を招いて他の病気に繋がることもあります。脱水症状の予防はいくつかありますが、中でも基本として挙げられるのが水分補給です。
年齢や性別によって違いはありますが、1日に2L以上の水分を摂取することが健康な体の維持につながると考えられており、発汗量が増える夏場はより基準より多めにとることが重要です。この水分補給は1度に大量に摂取するよりも、数回に分けることがポイントになります。この時に注意しなくてはいけないのが飲むタイミングです。脱水症状は自分では気が付かないうちに発症して気が付いた時にはかなり進んでいるというケースも少なくありません。喉が渇いたと感じる前に補給をすることが大切です。前述したように、発汗では水分と共に塩分も失われているので、ただの水では十分な対策にはなりません。スポーツドリンクのように、水分と共に塩分やミネラルが補給できるスポーツドリンクが最適と言えます。逆にコーヒーやお茶のようにカフェインの影響による利尿作用がある飲み物はより水分を失うことになるので、脱水症状を予防するための飲み物としては避けなくてはいけません。